人生設計・自己啓発計画


社員の人生設計やキャリアアップを会社で積極的に支援

信幸プロテックの社員は現在32名。同社の社員は、全員が65歳までの人生設計を考え、それをもとに今後10年間のワーク・ライフイベントをまとめた「10年ビジョン」を持っています。さらに、具体的な「1年間の自己啓発計画書」に落とし込んだ内容を、毎年新年度に社内で発表、自ら立てた目標に向かって行動を積み上げるというプログラムを、10年以上も継続してきました。

①人生設計書
人生設計書

65歳までの「人生設計」を考える

上段にプライベートの計画、下段にそれを実現するために必要な職業能力や立場など、5年刻みにプランニング

②10年ビジョン
10年ビジョン

人生設計から逆算し「10年ビジョン」を策定

自分の価値観(価値観や働く目的、行動規範等)を確認したうえで、10年後のあるべき姿やスケジュールを計画

③自己啓発計画書
自己啓発計画書

1年ごとの「自己啓発計画」づくり

現在の状況や自己啓発に向けた取り組みを記載、半年・1年後には達成状況を振り返り、周囲からのアドバイスをもらう


実施内容

5月からスタートする新年度に向けて、3つのシートを毎年作成していますが、その準備は2月からスタートします。計画づくりの助走期間となる2月~3月には、全体勉強会を開催。また、計画の実行を会社全体でフォローしていく体制を整えているのもこの取り組みのポイント。新年度の自己啓発発表会の後も、毎月1回の進行チェックデーや、半年ごとに行われる上司と経営者との面談を通して、社員それぞれの計画実行をサポートしています。

「個人的な見解に寄りすぎて方向性がずれないよう、会社や業界の現状を知ってから計画づくりに入ります。テーマは毎年さまざま。業界動向や将来予測を共有し、経営理念を再確認。次に、社内に必要なテーマを探して混成グループディスカッションを行い、整理した上で部門・個人計画に入ります。」

経営管理部 取締役課長 
(現:経営管理部 専務取締役)
村松直子 


実施成果

長期的視点の計画力&実行力UP

「人生設計」「10年ビジョン」「自己啓発計画」の順に考えることで、今年何をすべきかが明確になり、社員の達成意欲も向上。上司や経営者自身も社員それぞれの目標や考えがわかることでより適切なアドバイスが可能になりました。

また、日々目標を意識することで、各々が「目標をいかに行動に移して実現するか」を考え、進んで学び、社員同士で切磋琢磨しあう姿勢につながっています。社員からは「目標に向けて行動するのは大変だが、自己啓発計画がなければ成長に結びつかないと実感している」「1年を振り返ることは、自分を見つめなおす良い機会」と前向きな声があがっています。

社員同士の相互理解

発表に向けた事前勉強会のグループディスカッションは、部門と世代を混合したグループで実施しますが、自分の考えを話す訓練になり、普段話さない人の考えを聞く機会にもなっています。

話す力、聞く力の向上

発表会は当初抵抗を感じる社員もおり、質問も出にくかったのですが、回を重ねるごとに質問や意見も活発化、目標の矛盾や未達成部分を掘り下げたり、結婚宣言に全員で盛り上がるなど皆が積極的に参加しています。年々発表に工夫を凝らす人も増え、プレゼン力も向上してきています。

今後の展開

これまで、関係金融機関や仲間企業も招き、発表の一部を見ていただいていますが、今後は他企業の見学や視察なども受け入れていく方向です。また、社員のモチベーションアップのため、会社への貢献度が高い計画やユニークな計画、実行度など、尺度を明確にしたうえで社内アワードを実施する考えです。

社員の人生を考えたから

 

この取り組みを始めた背景には、前社長・村松幸雄さんの「長い人生を共に歩む会社として、プライベートも含めた人生設計と具体的行動計画作成をバックアップし、実り豊かな人生を送ってほしい」との思いが根底にあります。

 

スタート当初は、面倒な作業に対する社員の反発もありましたが、粘り強く継続しながらフォーマットや内容に手を加え、徐々に定着、最初は「10年ビジョン」と「自己啓発計画書」だけでしたが、5年前から、将来の全体像を把握するための「人生設計書」を作成するカタチが整いました。

このページは「いわて人づくりファイル2015」に掲載された内容をもとに制作しています。

制作・発行: ジョブカフェいわて
ライター: 水野ひろ子
デザイン: 株式会社トランク

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